【中編】manma代表・新居日南恵さん×女子高生「子育てという将来を考えてみる」

2017年3月3日

 
 
みなさん、自分が働くことについて、どんなイメージしていますか?
スーツ着てる?日本、海外?起業?家業?ノマド?
 
今回は「子育て」をテーマに活動しているmanmaについて、中高生編集部4名で取材しました!急速に時代が変化しているなかで、共働きは大変なのか、したい、したくないのか、などなど「子育て」をテーマにみんなの考え方をぶつけます。

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また前編では、代表のmanma立ち上げの原点として、AO入試や高校時代の思い出を赤裸々に語っています!
前編>>「manma立ち上げの原点はAO入試かもしれません。」
 
 

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新居 日南恵(におり ひなえ)さん
22歳。2014年に”任意団体「manma」を設立。家族を取り巻くよりよい環境づくりに取り組む。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。日本国政府主催WAW!アドバイザー / 内閣府 委員なども務める。
 
 

| 新居さん、もともとは子どもが好きじゃなかった?!

 
ますみ:ずっと子育てなどに興味があったんですか?
 
新居:初めから「子育て」ってわけではないよ。
でも私ね、家族とか恋愛を考えることが、本当に好きなんです(笑)高校生の頃から昭和の恋愛史とか、男女脳の違いとか、ばっか読んでるんです。
 

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あーや:なにか分かったことありますか?笑笑
 
新居:たとえば「恋愛は錯覚」って書いてあって。恋愛は、人が本能的に子孫を残すために、男女を結びつけるための錯覚なんだって。
 
らん:えーーー!
 
新居:わたしはこれに、とても納得した。でも現代は「結婚制度」によって、恋愛が冷めても一緒にいなくちゃいけなくなったんだなあと(笑)
 
それで「どうせ結婚しても、不倫とかで傷つくだけなのに、結婚にどんな意味があるんですか?」というのが私の疑問だった。いろんな人に結婚について聞いて回ったんです。
 
あーや:すごい(笑)
 
新居:私自身、両親がすごく仲いいわけじゃなくて、だから幸せな家族のイメージがもてなかったし、私にはできないんじゃないかと思ってた。
 
でも、あるママさんに“家族はチームだ。”という言葉を教えてもらったんです。
家族は、人生をいかに楽しむかかというチームなんだと。例えば青春基地というチームでも、学校の友達でも、「一人でやるよりも、この人とやるから楽しい!」と思えることってあると思う。
 
あかね:うんうん。
 
新居:「この人と過ごした方が、できることや、楽しいことがもっとある!」と思えるチームなんだと教えて貰ったんです。これは「家族」の力を信じてはじめた、manmaの原点です。
 

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| 「家族留学」とはなんですか?


説明しよう!manmaが手がける「家族留学」とは、女子大生たちを中心としたプレママ・プレパパ世代が、1日子育て中の家族にお邪魔し、自身のキャリアプランについて考える企画。首都圏を中心に、これまで延べ400人が体験しています。

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新居さんは言います。
「私を含め、仕事と子育ての両立に不安がある学生はとても多いと感じています。そもそも子どもと関わったことがなかったら、よく分からないですよね。家族留学を通じて、お家に入って子育ての現場を見ると、初めて不安が言葉になる。そして先輩たちへぶつけられるんです。」

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一緒にごはんを食べたり、公園に遊びに行ったり、家でおむつ替えをしたり。ぐずったり、兄弟げんかが起きたり、そんな日常の全部に同行します。
お昼寝や夜に子どもたちが寝たときに、ママ・パパに疑問や不安をいろいろ聞いてみる時間も貴重です。
 
「人生で一番緊張しましたっていう感想もあります。でも、子どもってフランクだから、「意外とわたしモテました!」とか。」
 
特に、都会は地域の子どもとの関わりが少ないので、最初はすごく緊張している場合が多いそうです。
 
「実は私自身、子どもが苦手でした。”子どもが好きです!”と言われても、特定の年齢の人間全部が好きだなんて、博愛的すぎて私にはよく分からなかったんです。子どもに触ったこともほぼなかったし、むしろ苦手意識がありました(笑)」
 

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| 共働きと専業主婦のイメージの隙間に、本当はたくさんの選択肢がある。

 
最後に、みんなの子育ての夢を語りました。
敬称略:新居さん=新居、青春基地代表=石黒、高校生=らん、あかね、あーや、ますみ
 
新居:みんなは共働きがいい?
それとも専業主婦になりたいー?
 
らん:共働き。親がそうだから。
 
あーや:共働き!母は仕事がめっちゃ忙しいけど、そんなに寂しいと思ったことないので。
 
あかね:私は専業主婦かなあ。親は共働きなんですけど、仕事であたってくるんですよね。
 
新居:ああ〜。親が辛そうだから、共働きやだって子もいるね。
 
あかね:専業主婦だったおばあちゃんの家に行くと手の込んだ料理をつくってくれるんです。これを毎日食べれるって幸せだなって!
 
石黒:うちは専業主婦だから、小学校から帰るとほぼ毎日手作りのケーキかパンが焼いてあるのが普通だと思ってました。
 
あかね:羨ましい・・・。
 
石黒:一方で、自分が働かないという選択肢は性格的に厳しいなあ(笑)せめて産休育休で一年くらいとるとか、どういう両立があり得るのか考えつづけたいな。
 
ますみ:私は、最近まで結婚したくないと思ってました。
 
新居:まじか!(笑)
 
ますみ:子どもは欲しいけど、専業主婦になりたくない。毎日スーパー行って、お弁当つくる生活がいやだから。だから結婚いやって子、周りに多いです。
 
石黒:「専業主婦ってかっこわるい」というイメージがあるってことかぁ。
 
新居:うちは共働きだから、うちの家でご飯食べた記憶がぜんぜんないけど、「自分のやりたいことできてるのはいいな〜」とポジティブだった。
でも、年代によっては「共働き」に対するネガティブなイメージもあったりする。
 
あーや:えー!!
 
新居:子育てって、自分の家庭環境によって考え方がすごく左右されるよね。
本当は「子育て」と「仕事」どちらかにだけ、ではなくて、そのゼロかイチかの間に、細かい細かい選択肢がほんとうに沢山あると思うんです。
 
人に頼って沢山力を借りながら育てるママもいれば、自分でやりくりして育てるママもいます。多様な選択肢から、自分にとって一番心地よいところを見つけることが大事。その選択だけじゃなくて、前向きな姿勢が子どもに伝わると思う。
 
らん:たしかに・・・!
 
新居:あとは、あきらめている人が本当に多い気がするなあ。家族留学で「本当はこうしたいけど無理だよね」って諦めている人が、「あれ、不可能じゃないかもしれない」と言ってくれることもあります。
 
石黒:もしかしたら子育てだけじゃないかもねえ。
 
新居:うん、人生がそうかもしれない。でも子育てこそ、あきらめちゃいけないと思う。
 
ますみ:家族留学でみえてきた大変なこともありますか?
 
新居:んー、衝撃だったのが、「自分も虐待しかねない」と多くのママに言われたことです。不確定要素の多い子どもの存在を一人で抱え込むことは、どんなに強い人でもキツい。
お母さんだけが悪いんじゃなくて、社会全体で、お母さんが一人きりで苦しまない環境を整えていく必要があると思ってます。

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次編では、ますみ&あーやが、実際に家族留学に行ってきます!家族留学レポもお楽しみに!!※来週月曜日公開予定!
 
また家族留学は高校生でもだれでも参加OKだそうです。
申し込みはこちからどうぞ>>http://manma.co/
 
 

石黒和己(いしぐろ わこ)

NPO法人青春基地・代表理事/1994年愛知県生まれ。映画やエッセイを読むことが好きです。過ぎさってしまいそうな人の気持ちや仕事こそ、解像度をあげて観察したいです。