【後編】春名風花ちゃんにとっての「仕事」とは?&はるかぜちゃん丸わかり質問攻めコーナー

2016年6月15日

 
中学生3人組による、一つしか年が変わらない春名風花さんをインタビューする企画。
後編では、0歳から続けてきた「仕事」について聞きました。そして後編では最後はるかぜちゃんの一問一答を掲載。ファンの方は必見ですよ!
>>前編記事はこちら
(※今回の編集は、編集長・石黒がしています。)
 
 
“ぼくが、はるかぜちゃんのことを知ったのは、友達がはるかぜちゃんのことを語ってくれたからでした。その時は「へーそんな人がいるのかー。すごいなー。」くらいだったのに、実際あって話してみると「すごい」ではおさまりきらない人でした。はるかぜちゃんはちゃんと「自分がある」人だと思います。自分の考えを持っていて、それをちゃんと言うことができる人でした。
一個年上で、おんなじ「ぼくっこ」で、違ったり、同じだったり、そんなところがいっぱいありました。とてもおもしろくて、礼儀正しい感じがして、どーでもいい話で盛り上がったりしました。

 
春名風花さん:2001年生まれ。女優、声優。幼い頃から子役などで芸能活動を続けている。愛称は「はるかぜちゃん」。著書に『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』(2011)、『少女と傷とあっためミルク』(2014)。
 
 
 

仕事が生きがい!

 

——何をしているときが、一番楽しいですか?

は(はるかぜちゃん):

仕事ですっ。赤ちゃんモデルを0歳から始めていて、以来ずっとお仕事をしてきているので、それ以外の道が見えないくらい、なくてはならないものです。
 
中(中学生たち):なんで仕事が好きなんですか?
 
は:いったら生きがいです。
 
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——ちょっと今日はやだなあ、サボりたいなあ、とか思ったことはないですか?

うーんないなあ、仕事ではないですね。
仕事以外の時間がめっちゃ堕落してるんですよ。宿題さぼっちゃうし、休日はほんとに一日中パジャマだし、仕事じゃないときは本当にやる気がない人なんです。それに学校は、友達もいたし、嫌いじゃなかったけど、「学校は必要か」って聞かれたら、必要じゃないって答えると思います。

 
中:なんで学校は必要ないと思いますか?
 

は:

学びたいことを学んでいればいいと思っていて、目標を達成するための学習しかいらないと思っているんです。
例えばキノコの研究してる人は、国語とか美術とかの勉強よりは、キノコについて詳しければいいんじゃないかなって。意外と夢持ってる子たちが中学では多くて、学校じゃなくて、そのための時間に当てたらいいんじゃないかなってすごい思います。
 
中:でも高校に入学したそうですが、高校は何が楽しみですか?
 

は:

うーん、実はそんなに楽しみなことはないんです。高卒資格がないとバイトもできないかなって、生きていけないかなって思うので(笑)
 
編集長:ちなみに高卒試験は、めっちゃ簡単だよ!高1の範囲の基礎問題しか出ないはず。
(※高卒試験:高校程度卒業程度認定試験(旧大検)のこと。高校を卒業していなくても、この試験をクリアすると大学受験ができる。)
 
は:そうなんですか!?
 

——普通の女の子としていきたいと思ったことはありますか?

は:

だらけているのが悪いんですけど、そしたら人並みの成績くらいは取ってたな、ってのはあります。
 
中:そんなにピンチだったんですか?
 

は:

ピンチでしたっ!はい…ピンチでした…。(汗)
Twitterで賢そうだとめちゃめちゃ言われるんですけど、学校の勉強ほぼできてなくて。
でも、ぼくは今の人生のほうが幸せだなって思います。
 
中:はるかぜちゃんは仕事が生きがいで、仕事をとったら何が残ると思いますか?
 

は:

なんも残んないですね。えー・・なんも残んないですね。たぶん小さい頃からこの仕事していなくても、結局はそういう方面にいってたんじゃないかなーって思います。
 
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中:仕事で大変だなあと思うことはありますか?私が初めてはるかぜちゃんを知ったのが、まとめサイトで嵐ファンからのバッシングにちゃんと答えてるやつだったんです。私ジャニオタなので(笑)
 

は:

あれはですね、「毒舌でお願いします」ってスタッフさんから打ち合わせで言われて、「こんなこといいます」「大丈夫です」って決めたやつだったから、あんまり言われたくないなあと思った記憶がありますね。
本当に失礼な発言をする人は、まずテレビに出してもらえないと思います。タレントさんに何かあったら大変ですからね(笑)全てが決まっているわけじゃないけど、ある程度は打ち合わせで決めているので、安心して番組を楽しんでいただきたいです。
 
 
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はるかぜちゃん丸わかりコーナー

最後に!!私たちが聞きたいこと全部聞いてみました。
斬新な答えをどうぞお楽しみください。
 
 

▶︎好きな動物:断然ねこ!?

は:猫とインコとハムスターを飼ってるんですよ!!猫の名前は、セバスチャン、キャンディ、ふな、クララ、アリスそれから、、ミルミです!!
中:めっちゃいる!!!!!
は:ほんとに大好きなんです。猫とインコは一緒に飼えないので、そろそろ部屋がないなーって困ってます。
 
 

▶好きな果実:りんご?

は:去年の12月に『TUSK TUSK』という舞台に出たとき、一ヶ月間稽古場の近くで一人暮らしをしてたんです。料理が面倒くさくなっちゃったとき、毎回りんご食べてました。1日にりんご5コとか食べちゃって。めっちゃ痩せましたね。
中:嫌にならなかったんですか?
は:なかったですね!!おいしい!
中:それより一人暮らしすごいです!大変じゃなかったですか?
中:花嫁修業みたい!!
は:ほとんど何もしていないので、楽しかったです。一日中ごろごろしても誰にも何も言われない、っていうのはすごい自由を感じてました。
 
 

▶︎好きなラーメン?

は:ううんと、コッテリ・・・。
中:(さえぎって、)ほらほら!!あってる!!
中:おお〜〜〜!!!
は:あの天下一品の・・・
中:(さえぎって、)わーーー!ほらほら!!!
は:天下一品の「こってりラーメン」が好きです(笑)普通のラーメン屋さんだったら、味噌ラーメンが好きです。辛味噌トッピングとか。
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▶︎好きなひと:二次元にいます!

は:画面の向こうです。
編集長:寂しくなったりしないんですか?
は:さみしいですよ!!でも理想が高いんだと思います。
 
 

▶︎︎好きな歌:酸欠少女さユりさんの「それは小さなひかりのような」

は:アニメ『僕だけがいない街』のエンディグ曲です。「大人になることって、やさしくなることだと信じていた」という歌詞が好きで、リピートしていました。
中:「信じていた」は裏切られた?それとも希望なんですか?
は:アニメとしては「大人は、やさしいだけじゃない」みたいな気づきだと思います。でも「子どもの頃のままで、君を守りたいと思う」という歌詞もあって、主人公は、信じていた大人になりたいんだなって思います。
 
 

▶︎好きな色:ツイッター色の水色

は:ツイッターは、現実では絶対合わない人たちと会話できるのが楽しいです。
中:1日どれくらい?
は:暇なときに、って感じですかね。仕事が忙しいほど合間の移動時間にやってます。仕事じゃないときは学校だし、休日はとにかく寝てる人だったりするので!それに仕事のときはやるぞーってやる気満々なときんなので。
 
 

▶︎ボクっ子としてのポリシーを教えてください。

は:今日ぼくっていってませんよね!(笑)
みんな:わ!ほんとだ。
 
は:1年前に大きな事務所に入ることになって、「わたし」に矯正したんですよ。でも最近事務所を辞めてフリーになってから、ファンの方から「ぼく」のほうがはるかぜちゃんらしいというか、気持ち悪いって言われて(笑)、なので今、再矯正をかけているところなんです。ツイッターはぼくに直してるんですけど、まだ難しいときがあります。
 
中:学校で変な感じっていわれませんか?
 
は:「なんで私なの?」とは言われていましたね。「なんでぼくっていうの?」ってずっと言われていたのに、こっちも不満なんかいって。意思を貫き通そうとすると、そっちが当たり前になるんだな、って思いました。
 
 
︎︎

▶︎「ぬ」とか「(ω)」とかの意味はなんですか!

語尾によって受けた印象が、柔らかくなる気がして(ω)
は:語尾によって受けた印象が、柔らかくなる気がして(ω)
「ぬ」が一番かわいいひらがなだってどこかで見つけて、さらに使うようになりました。まじめなこと言ってるからって、力んで見て欲しくないなって思ってます。

 
 
これではるかぜちゃんへのインタビューを終わりにします。
 
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芸能人の人は、上から目線の人が多いのかなと思っていたけれど、ぜんぜんそんなことはなくて、初めて会ったとは思えないほど話しやすく、楽しかったです。
さいしょはとても緊張していたけれど、さいごの方は緊張もとけたので、これもはるかぜちゃんパワーなのかなと思いました。はるかぜちゃんにとってお仕事は「なくてはならないもの」と言っていて、「なくてはならないもの」があるっていいなと思いました。
私もこれから生きていくうちに「なくてはならないもの」が見つかるといいなと思いました。とてもいい経験ができました。ありがとうございました。
おむいちごより(中三)

はるかぜちゃんはネコ派で、ラーメンは天下一品のこってりが好きで、寒いのがキライじゃなくて、豆腐は絹派、仕事をぬいたら何も残らない。今回、そんなはるかぜちゃんを知れました。
ぼくがはるかぜちゃんのことを知ったのは、友達がはるかぜちゃんのことを語ってくれたからでした。その時は「へー、そんな人がいるのかー。すごいなー。」くらいだったのに、実際あって話してみると「すごい」ではおさまりきらない人でした。はるかぜちゃんはちゃんと「自分がある」人だと思います。自分の考えを持っていて、それをちゃんと言うことができる人でした。
一個年上で、おんなじぼくっこで、違ったり、同じだったり、そんなところがいっぱいありました。とてもおもしろい礼儀正しい感じがして、どーでもいい話で盛り上がったりしました。
もっともっと話していたかったです。また会えることがあったら色々な話をしたいです。近況から好きなマンガの名台詞まで。会えたらいいな。
楽しんで、がんばって、夢を叶えてください。応援しています。
熊野さんより(中三)




石黒和己(いしぐろ わこ)

NPO法人青春基地・代表理事/1994年愛知県生まれ。映画やエッセイを読むことが好きです。過ぎさってしまいそうな人の気持ちや仕事こそ、解像度をあげて観察したいです。