未来の声優に聞く、声を届ける本当の魅力

2019年4月9日

ーこの記事は、NPO法人青春基地が1年間授業コーディネートを行った都立第一商業高校1年生の生徒らがビジネスの授業において、自分たちの興味のある仕事や憧れの人を訪れ、取材し、それを学びの成果としてまとめたものです。【都立第一商業高校との協働に関するプレスリリースはこちら】 ふだんなかなか出会うことのできない大人たちの価値観や考え方に触れ、彼らはどんなことを感じたのでしょう。

質問です。
みなさんは、アニメが好きですか?
きっとこの記事を読んでくれているみなさんの中には、アニメに興味がある方も多いのではないでしょうか。
ぼくも、その一人です。
 
では、アニメ好きのみなさんへ。もう一つ質問です。
普段見ているアニメのキャラクターの声は、どのような人が担っているのか想像したことはあるでしょうか?
 
ぼくたちは、アニメの声優とは何か、声優を目指すことについて、今回取材を行いました。
普段姿の見えない声優業だからこそ、その仕事に興味を持ったからです。また、声を出すことにはどんな魅力があるのか、そしてその魅力はどんな人に届けられているのか、伺ってみました。
 
今回取材させていただいた尾毛谷恭子さんは、大学に通いながら、週一回松濤アクターズギムナジウムという養成所に通い、声優を目指されています。僕たちの質問にとてもやさしく、そして熱く答えてくださいました。
 
おけちゃん

尾毛谷恭子さん

 
声優のやりがいとは何なのでしょうか。
ー物語に溶け込むことができ、その中の人物になりきれることです。ビジュアル、容姿関係なく、声だけで表現できることが声優業のいいところだと思っています。
 
尾毛谷さんの憧れの声優さんはいらっしゃいますか。
ー小さいころからあこがれだった、『名探偵コナン』の江戸川コナン役の高山みなみさんです。コナンは何十年もやっているアニメです。そのコナン役を一度も声を変えずに、今でも演じている、表現が変わらないということがすごいと思います。
 
ぼくたちは普段、この声優さんのこの声に憧れる!と感じますが、尾毛谷さんはそうではなく、この声を「続けている」ことに憧れていて、声を届けることの新たな魅力を知ることができました。
 
おけちゃん朗読

授業で扱った原稿を読んでくださいました!呼吸も止めてしまいたくなるような、引き込まれる演技でした。

 
尾毛谷さんが通う松濤アクターズギムナジウムは、主に、俳優・声優の育成、他にイベントの企画・制作、ドラマCDの企画・製作・販売などを行っています。取材では、声優を目指す方々が日々練習に励むレッスン場に伺わせていただいたのですが、とてもアットホームな雰囲気でした。
 
おけちゃんと生徒

「みんなはどの声優さんが好きなの?」などと、気さくに話しかけてくださいました。

 
声優という職業は華やかな印象がありますが、普通の正社員のように安定して給料がもらえるのではなく、そこからさらに自分で仕事を取っていかなければならないという大変な職業でもあるそうです。声優として成功するためには、険しい道のりが待っているのかもしれません。
ですが、尾毛谷さんは、声優になりたいという強い志を持ち、向上心をなくさないようにしているように思いました。声優だけではなく、どの職業を目指すにしても、向上心はとても大切だと思います。ぼくたちの中には、夢を持っている人も、まだ持っていない人もいますが、尾毛谷さんのようにやりたいことを叶えるための向上心を忘れないようにしたいと思いました。
 
 
ジョジョ

最後はみんなで決めポーズ!(笑)