今日お届けする記事では、ウェブマガジン「青春基地」の1年間を記事と一緒に振り返っていきたいと思います!
6月の活動再開以降、更新を続けてきたウェブマガジン。福島県浪江町へのツアーの様子や様々な仕事の取材など、この1年でお届けした記事を本文の象徴的な一文と一緒に振り返ります!
【特集】5年後のフクシマと、私たち。
東日本大震災から5年半を迎えた2016年9月に公開した特集記事。
青春基地では2016年3月、ちょうど東日本大震災から5年が経過した福島へ、様々な地域から集まった中高生約20名で向かいました。
原発事故の被害が大きかった浪江町を中心に訪れ、5年前と変わらないもの、5年という月日を経て変わったもの、そして福島の人々の想いを感じてきました。
タイトルにある「私たち」。
このなかには今読んでくださっている読者の方々も含まれています。
ぜひこの記事を読んで一緒に福島について感じて、考えてほしいです。
震災から5年後の浪江へ、そこで出会った前に進み続ける人々。
黒板いっぱいに書かれた「頑張れ」といったメッセージは、私たちが少しずつ「東日本大震災」から離れていった5年間の間にも、ずっと震災と真正面から向き合い続けた人々が確かにいることを示してくれています。
人々の「負けない」「助けたい」といった思いが積み重なってできた黒板を見て勇気付けられた人々もきっと沢山いるはずです。そう思うと、直接的に支援したりすることはできなくても、誰にでもほんの少しのことでもできることはあったのだと気づきました。
東日本大震災から丸5年が経過した3月、20名の中高生が福島県浪江町へと向かいました。
そこで目にした光景は何も残っていない更地や、震災の爪痕の残る学校などです。バスのアテンドをしてくれた支倉さん、浪江町を案内してくれた横山さん、震災後も力強く前を向いて歩き続ける2人の話を紹介します。
取り残されたまち「浪江」とこれから
自分で何かしなきゃ!とかそこまで思う必要はないと思うんですけども、浪江ってこんな状況で今から復興頑張っていくんだって思ってもらって、また浪江に行ってみようかなとか思ってもらえるだけでいいと思っています。
浪江町役場復興推進課の横山さんが避難指示が出されている浪江町の現状を説明してくれました。
「何かをしなくてもいい、浪江にまた来たいと思ってくれるだけでいい」そんな復興の日々に向き合う横山さんのお話です。
あの時何が起きていたのか、今何が起きているのか。原発事故と放射能から読み解くフクシマの過去と現在。
誤解を恐れずに言うと、正直分かりません。ある程度怖いなって思っている人はすでに福島県から出ているので、福島県に住んでいる人はある程度納得して住んでいるっていう考え方もできますが、ただ避難したくてもいろいろな事情でできなかったっていう人もいますから。
その反面諦めてしまっている人もいます。怖いと思っていても言えない人、怖いと思っていること自体につかれた人、そもそも何も気にしていない人、色々な人がいるので一括りにはできません。
東日本大震災の記憶の中で印象的なもの、それは津波、そして福島第一原子力発電所ではないでしょうか。
震災と福島とを考える上で避けては通れない原子力発電所の今、そしてその周りに住む人々の生活について浪江町を見た高校生が紹介します。
震災から復興。そしてその先へ。
大人になればなる程、躊躇せずに自分の意見に自信を持つことって難しいんです。だからこそ子どものうちから自分の言葉で意見を発表してもらい、最後まで聞いてあげるようにしています。高校生には、志(目的)と手段を区別することを納得いくまで伝えています。たとえある手段がうまくいかなかったとしても、志は変えずにやり方を変える。失敗しても志を諦めてはいけないんです。
2日目は南相馬市へ。一般社団法人あすびと福島の運営する南相馬ソーラー・アグリパークへと向かいます。
そこで出会ったのは福島の未来を創ろうとする半谷栄寿さんでした。
震災5年目の小高で気づいた「普通の幸せ」
原発に賛成、反対っていつも聞かれます。でも私たちは東京電力や原発で生活が成り立ってたところもあるんですね。子供たちを大学に行かせることもできた。だから、それに対して賛成、反対は述べられないですね。
でも今言えることは、人間が作ったものでコントロール出来ないものがある。何が起きているのか分からないものがある。そう考えたらやっぱり反対だよね、とは思います。これは私が、普通のおばさんでお母さんだから。どうしても子供のことを思ったら、そう考えてしまう。
南相馬市の南側、小高地区に住む久米静香さん。震災前は普通の主婦だったという久米さん、原子力発電所から20km県内に住んでいたために生活が一変してしまいます。それでも小高に住み続ける思いを伝えてくれました。
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【2016年・6月編】
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