『それって一体どんな授業?』謎の授業・コミデザに迫る!-都立千早高校

2016年8月11日

今回の学校は、授業の中で、自分のプロジェクトを考えて立ち上げる。そんな都立千早高校です!今回インタビューしたのは「ふみきりん」こと、ぴーたん!同じ高校の先輩、そして自分もプロジェクトを立ち上げた経験者として、プロジェクトに取り組む後輩へインタビューです。
☞この記事は2015年12月に公開された記事を再掲したものです。
 
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先輩から後輩へインタビュー!どんなマイプロやってますか?

 
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——それでは早速、どんなプロジェクトをやっているのか教えてください!

 

さりな:

電車の中で赤ちゃんが泣いちゃったときに、お母さんと赤ちゃんに対してきつい態度をとる人を減らすためのプロジェクトです!赤ちゃんは泣いて当たり前じゃないですか、それを広めていきたい。
 

——そのプロジェクトを思いついたきっかけは?

 

ちひろ:

もともと三人とも子どもが好きなんです。私は電車通学なんですけど、赤ちゃんが泣いたときに舌打ちしている人がいたり、うるさいっていう人がいるのを見てどうにかしたいなと。
 

——どのようにプロジェクト進めていますか?

 

ちひろ:

千早高校のコミュニティデザインの授業をとっている子や、1年生たち、合計100人にアンケートを取りました。子どもがいる人いない人で、どう思うのか違うかっていうのを調べて。やっぱり、いない人のほうが「かわいい」という意見が少なかったり、「大変そう」という意見が一つもかったり、だから子どもが身近にいない人対象にプロジェクトをやっていこうと決めました。
 

まりな:

あとはお母さんたちにも話を聞いてきて。意外なことがわかったんです。
お母さんたちがしてほしいことは、お母さんたち自身に声をかけてくれることだというのを知りました。赤ちゃんをあやしてしまうと、逆に興奮して泣き止まなくなってしまったりするから、お母さんに笑いかけてほしいって言っていました。
 
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——このプロジェクトは今後どういう方向に向かっていくの?

 

ちひろ:

子どもが泣いて嫌だと思う人を減らしたいです。あともう一つはお母さんの負担も減らしたい。
だからチラシを作ろうと思っています。周りの人とお母さん向けに分けて、周りの人向けには赤ちゃんはこういう時に泣くんだよとか、お母さんはこんな風に思っているんだよって、お母さんのメッセ―ジもいれたいです。お母さんの方には、これを見たら泣き止む音楽のYoutubeのリンクをQRコードでのせたりします。少しだけでも、お母さんも楽にできるように。
 

——このプロジェクトが目指すものは?

 

さりな:

お母さんに対して嫌な態度をとってた人が、態度だけじゃなくて、赤ちゃんは泣くものなんだ、お母さんは大変なんだっていうのを分かったうえで変わってくれたら嬉しいです。
子どもが泣くと申し訳ないから、子どもが小さいうちは電車には乗らないっていうお母さんもいるんです。でもお母さんも赤ちゃんも電車を使っていいと思うし、周りが変わればいい問題だと思ってます。
 

ちひろ:

実際に、この3人も近くに子供がいて、私は弟が年離れていて。さりな姪っ子がいて…。近くにいるとわかるのかもしれません。私も弟がいた時に弟が泣くと家族みんなでどうにか泣き止ませないと、って焦ってパニックになることもありました。
 
 

都立千早高校の「コミュニティデザイン」に迫ってみた

 
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——千早のコミデザのハローマイプロジェクトって何か月かけてやるの?

 

さりな:キリン:

3年生になるとコミデザ演習っていうのをとっているのですが、2年生の時にやっていたハローマイプロジェクトの続編をやる子もいれば、新しく考える子もいます。
 
編:コミデザって、学科ですか?
 

さりな:「ちみらぼ」という団体が一緒につくっている授業なんです。。
 
編:コミデザの授業って楽しい?
 
全員:楽しいです!(即答)
 
ちひろ:授業っていうか休み時間の延長戦っていう感じですね。すごい楽しいです。
 
全員:笑
 
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——他にはどんなプロジェクトが生まれていますか?

 

さりな:

動物殺処分を減らそうって子とか、チアリーディングで町を活性化させようって子とか。あと、ごはんダイエット食で無理なダイエットはやめようとか。いろいろありますね。
 

ちひろ:

相撲とかもあるよね。
 
全員:相撲!?
 

さりな:

日本文化とか外国文化とか言っているけど、日本文化って結構みんな知らないことに気づいて、日本の国技の相撲をもっと子どもにも知ってもらいたいから活動していますね。
 
ちひろ:なんか、実際に身近にお相撲さんを感じるために…
 
全員:お相撲さんを感じる!!??笑
 

——これからの進路について教えて下さい。

 
さりな:私はコミデザ系ではなく、保育系に進もうと思っています。
 
ちひろ:私は、歌が好きなんですけど、ミュージカルもやっていて、人前で話すことも好きなのでそういう道に進みたいですね。
 
まりな:わたしは留学して経営学を学びたいです。その先は考えていないんですけど、コミデザみたいに自分の好きなこととかやって、社会に何かしたいなって思っています。
 

——みんなはコミデザのどこが好き?

 

さりな:

自分が感じる問題に対して自分が思っていることだけじゃなくて、こうしたらもっと良くなるんじゃないかってことまで考えて、一緒に着々と目標地点へ進んでいくのがすごく楽しいです。私は、それが好きです。
 

ちひろ:

ふだん自分の意見って発信しないじゃないですか。コミデザを通して知らないことをしれて、もっと仲良くなれて、友達も増えるし、人との関わりが深くなって最高だと思います。
 

まりな:

私はいろんな人のお話を聞けるのがいいなって思っています。いろいろなゲストスピーカーの人が来たりして、自分の知らないところでおこっていた問題とかも、思い返していろいろアクションしている人とかもいたりして、そうするといろんな考え方が見えてくるようになるんです。
キリン:自分ひとりだったら発信できないようなこととかも発信できちゃうから、行動していくうちにいろんな人とつながっていく。自分でそういう居心地のいい場所を作っていけるのが楽しい。
 

ちひろ:

コミデザやっているとなんでもできちゃうんだなって思います。高校生のうちでも社会を少しだけ良くしたり、高校生って無限大だなって思いました。
 
編:高校生は無限大、素敵です!ありがとうございました!
 
都立千早高校の先生方と「ちみらぼ」という団体が共同でつくる授業。他のプロジェクトや授業の詳しい様子などはFBページにまとめられているようなので、興味のある方は、一度ぜひご覧ください!