青春基地1周年記念イベントレポート「みんなで考えるこれからの10代メディア」【前編】

2016年12月8日

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ウェブマガジン「青春基地」は2016年11月22日で1周年を迎えました。今日もお読みいただきありがとうございます!
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11月27日には1周年を記念し、イベント「みんなで考える、これからの10代メディア」を、渋谷にて開催させていただきました!NPO法人となった青春基地の1年間の活動報告と、これからの青春基地を来場者のみなさんと一緒にWSを通じて考えました。
 

1年間応援していただき、ありがとうございます!

 
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開会の挨拶を監事・寺脇研さんにいただいた後、代表理事・石黒わ己より1年間の活動のご報告をさせていただきました。最初は5人でスタートした青春基地も現在は13名、そしてNPO法人化も完了し、一歩ずつ前に進んでいます。
 
少子高齢化がますます進み、「若者」自体がマイノリティになる時代だからこそ、10代と一緒に想定外の未来をつくっていきたいと思います!
 
第一部では「あなたが編集長だったら、どんな青春基地をつくる?」というテーマのもと、各グループでアイディアを出し合います。
 
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「もっと青春っぽい遊びの要素がほしい!」「何かをやっている人じゃなくても、誰でも記事が書けるようになったらいい!」
青春基地がもっと10代に読まれるメディアになるために、たくさん出たアイディアはこれからの記事づくりやメディア運営に活かしていきます!
 

「これからの10代メディアを考える」

 
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そして、ここからは、そんなワークショップの後に行われたトークセッション「これからの10代メディアを考える」の様子をお送りします。お越しくださったのは、WEBメディアの編集や運営をしている4人!
 
ゲスト紹介
鳥井弘文さん(灯台もと暮らし)
これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」を運営。地域特集にも力を入れており、徳島県神山町、島根県海士町など地方創生などで盛り上がる地域を特集している。
 
池田真隆さん(オルタナS)
大学生や社会人に向けて社会問題を中心に発信するメディア「オルタナS」副編集長。主な記事に2012年に掲載した「『震災がきて救われた』中学生に言わせてしまう日本の現状」などがある。
 
坪井遥さん(ハフィントンポスト日本版)
会話を生み出すメディアを目指す「ハフィントン・ポスト日本版」でブログエディターを務め、寄稿者からの記事を担当する。
 
植原正太郎さん(greenz.jp)
2006年にはじまったウェブマガジン「greenz.jp」の運営スタッフ。
コンセプトは「ほしい未来はつくろう」自分たちがあったらいいなと思う社会を作っていこうという人を紹介するメディア。
 
石黒和己(ウェブマガジン「青春基地」)
NPO法人青春基地代表理事。ウェブマガジン「青春基地」の編集長です。
 

10代の頃、なにしてましたか?

 
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それぞれのゲストが自分の運営するメディアと一押し記事を紹介した後は、みなさんの10代の頃の話へ。いまメディアをつくり、運営する大人たちはどんな10代を過ごしてきたのでしょうか?
 
坪井:僕は超暗かったですね。笑 全然イケイケではなくて、音楽とインターネットで生きていたような感じで。バンドをやりつつ、残りの時間はネットで過ごしていました。
いまの10代の人にはピンとこないかもしれませんが、「電車男」って映画・ドラマがあったじゃないですか。あの2chのスレッドにいた1人だったんですよ!これ人生の自慢ですね。笑
 
石黒:高校生のみなさんは「電車男」ってわかりますか?
 
会場の高校生:(しーん)
 
坪井:そうですよね。笑
 
池田:僕は部活一色の放課後を送っていました。多摩の方にある高校でしたが、サッカー部に入って社会問題とは無縁の生活を送っていました。
 
鳥井:僕も部活一色、バスケ部でした。今となってはネットがあって、スマホがあって好きに情報が得られますが、地元は北海道の函館で何もない環境で、僕はそれがすごく嫌でしたね。雑誌やテレビの世界に憧れていて、高校受験を頑張って東京の高校へ入ることに命を燃やしていました。
 
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——ちなみにどんなメディアに触れていましたか?

 
鳥井:10代の頃は雑誌がメインでしたよね。僕には兄と姉がいるので、ちょっと上の世代の雑誌、「メンズノンノ」とか「ポパイ」とかがあって、こんな世界もあるのかと驚くことが多かったです。あとはやっぱりテレビが面白かったですよ。
 
植原:ちなみにテレビはどんな番組を見ていたんですか?
 
鳥井:お笑い系とか、深夜番組が面白かったですね。流行りの番組、それこそ「ぷっすま」とかを見ていましたよ。
 
池田:僕はブログに影響を受けました。新聞とか雑誌も読んではいましたが、友達の悩みとかが詰まったブログだから印象に残っているのかもしれません。
 
坪井:僕はサッカーと音楽が好きだったので、サッカー雑誌や「ロッキング・オン」、「スヌーザー」とか、あとは「ワールドサッカーダイジェスト」を読んでいました。サッカー雑誌にはいくつか種類がありますが、僕はダイジェスト派でした。
今の自分の記事のベースになっているものを挙げるとすれば、「ロッキング・オン」の巻頭2万字インタビューですかね。生まれるところから、音楽をはじめ、そして今にいたる所までを紙面を度外視して聞きまくるんです。
 
植原:僕なんかの場合、忘れちゃいけないなと思うのはガラケー世代だってこと。あの小さなガラケーの画面でテキストだけの情報を読むってめちゃくちゃ限られているなと、振り返ってみると思うんです。めちゃくちゃパケットを食うから動画の再生一つにビクビクしていたじゃないですか。笑
そういう意味で言うと、いまって情報量が増えていますよね。

事務局・千葉雄登

この記事は高校生ではなく、僕が執筆させていただきました!/青春基地ウェブ運営部ディレクター・慶應義塾大学2年