あけましておめでとうございます。 高校3年生の川合佑汰です。私は神奈川県川崎市に住んでいます。 私は「湯ミット(湯でサミット)」という活動に取り組んでいます。湯ミットは銭湯の「同じ湯に浸かっている」コミュニティの中で、普段服を着たままでは話しにくいことを、多世代の人たちが裸の付き合いでの、語り合いを推進する活動です。でも事実、湯ミットはまだ道半ばです。
知らないおっさんに声かけられてわかった銭湯パワー
みなさんは銭湯好きですか。私は大好きですが、私の住む川崎市宮前区には銭湯がない。ですから、自転車でわざわざ2、30分かけて隣の区にあるスーパー銭湯に通っていました。そんな時、湯にゆっくり浸かっていると、見知らぬおっさんに突然『にいちゃん、どっから来たの』と話しかけられました。この親密感こそ、きっと銭湯パワーによるものだと思いました。また、同時に「この銭湯パワー、銭湯文化をどうにか宮前区に広めたい」という想いが芽生えました。これが湯ミットの案に至ったきっかけです。見知らぬおっさんに声をかけてもらわなければ思いつきませんでした。
「つながり」の大きさを知った
もともと私は中学受験をし、卓球部と勉強の両立をこなして、親の作ったレールに沿った中高6年間を過ごそうとしていました。そんな自分が不甲斐なくて、何か変わりたいという思いが強かったです。だから学外の活動に目を向けました。自分が参加した様々な(主に教育関係の)イベントでは、学校の中では作り得なかった「つながり」ができました。カタリバの人、教育と探求社、その中で知り合った様々な立場の先生方や、同年代の中高生だったりです。つながりがまた別のつながりを作ってくれる。そんなつながりの連鎖が、今とこれからの自分を形作っています。「つながり」の大きさはいつも実感しています。
知らないおっさんおばはんとのつながりを作る場にしたい
くだらないかもしれないですが、「もしかしたら、そこら辺にいるおっさんが自分の人生を変えてくれるのではないか」と常に考えてます。だからこそ、参加者の皆さんにも湯ミットを通して、おっさんでも、同年代の人でも、強面な人でも、ふてぶてしい人でも、見知らぬ方達との「つながり」を作ってほしいです。そのつながりが、誰かの励みだったり、人生の転換点になるかもしれないので。 私は沢山の「つながり」を作るために、湯ミットの準備や計画を行っていきます。ですが、正直言うと湯ミットを開催しなくても、銭湯に行って、見知らぬおっさんおばさんに話しかけてみることは誰でも可能です。銭湯パワーを感じに、お近くの銭湯にたまには行ってみるのはどうでしょうか。