【プレスリリース】今年度4月より、学校教育のなかで、メディアづくりを通じたプロジェクト学習のカリキュラムづくりと授業をスタートします。

2017年4月10日

 
 
こんにちは。代表の石黒和己(わこ)です。
今年度より、新たな事業をスタートさせていただくことを、ご報告させてただきます。
 
今年度4月より、NPO法人青春基地は、学校教育のなかで、メディアづくりを通じたプロジェクト型学習を展開していきます。
今年度では、一年間を通じた週1回〜2回の授業を県立の高校2校で実施させていただきます。

hokuryo写真:富士北稜の先生方、かえる舎とともに。中央左が富士北稜渡邉校長。

 
■ 事業展開の背景
これまでNPO法人青春基地では、①ウェブマガジン青春基地の運営と、②ウェブマガジンを活かした中高生向けの学外プログラムの提供を行ってきました。
 
今後は、これまでの応募型プログラムでは超えられなかったターゲッティングの壁を超え、背中を押す誰かの存在を必要としている生徒たちや、より潜在的な挑戦意欲を触発したいと思います。
 
学校という生徒たちの日常に入り、かつ通年かけて深く生徒たちと向き合うなかで、プロジェクト型学習のもつ価値を、普遍的に、より多くの高校生たちに届けていきたいです。
 
 
■ PBL(Project Based Learning)とは
私たちは、「まず、やってみる」ことを大切にしています。コンセプトにある「想定外の未来をつくる」とは、自分が動きながら学ぶことで出会える自分の未来です。
 
また「やってみる」ことで社会や地域と関わりながら実践する学びは、「PBL (Project Based Learning)」と呼ばれています。ネットや論文による調べ学習や、課題発見、その解決策・アイディアの考案をするだけでなく、「DO」まで進めていきます。
 
具体的には、一年かけてフリーペーパーを制作し、そのなかで地域やひとの魅力と出会い、自分の気持ちやテーマと向き合う時間をつくっていきます。やってみると上手くいかないことも含めて試行錯誤しながら、多様な経験から学ぶ時間です。

IMG_3227写真:この3名を中心に活動しています。左から千葉、自分、伊藤です。

 
 
■ 最後に
この取り組みのなかで、私たちは以下を大切にしながら進めていきたいと思っています。
 
・自己肯定感や意欲につながる時間
青春基地を立ち上げたきっかけの一つに、学生時代の高校への出張ボランティアを通じて、生徒たちから「初めて将来の夢を人に話した」と何度も聞いたことがあります。
 
プロジェクトは思いがなければ、なかなか動きません。プロジェクトと向き合うことは、自分と向き合うことだと思っています。
成績や進路にむけた教科学習のなかで、なかなか目を向けられてこなかった、彼らの思いや悩みに耳を貸す時間や関係性をつくり、生徒たちが自分自身と対話することを大切にしたいです。
 
 
2、学校を社会と繋げ、多様な他者との出会いをおこす
教室にとどまらず、社会や地域と繋がることで、生徒たちが多様な人や価値観と出会うことを大切にしたいと思います。
近くても、なかなか知らなかった地域や友人の魅力や意外性に気づき、多様な関係性が生まれるよう仕掛けていきます。
 
多様な他者とは、地域や先生方にとどまらず、私たちが授業を行うなかで、年齢が近いからこそのナナメの関係や、教えるよりも寄り添うメンターという関係性を新たに学校のなかで築いていきたいと思います。
 
 
この一年間、取り組むべき課題や価値について、メンバーと何度も議論を続けてきました。
生徒、学校、社会など様々な視点から、考えつづけながら、気づきづつけながら、今後も進めてまいります。
 
2017年4月10日
代表理事・石黒和己
 


 
以下、具体的な取り組みについてご説明させていただきます。
(以下、プレスリリースより。)
 
 

■「地域の方々やモノ・コトとの出会いのなかで、生徒たちが『やりたい!』に挑戦できる学びをつくる」山梨県立富士北稜高校における課題研究授業づくりを開始します!

hokuryo2写真:左から小澤先生、宮下先生、渡邉校長、青春基地石黒、伊藤、かえる舎斎藤さん

今春4月より、NPO法人青春基地(代表理事 石黒和己)は、かえる舎(代表 斎藤和真/赤松智志) とともに、山梨県富士吉田市内に位置する「県立富士北稜高校」において、地域のヒトやモノ・コトから学ぶ一年間のプロジェクト型学習のカリキュラムづくりと授業運営の協働事業をスタートします。
 
●山梨県立富士北稜高校とは
2004年に、吉田商業高等学校と北富士工業高等学校を合併・新設された富士山の麓にある総合高校です。
今回の授業では、情報系列の三年生30名に対し、通年約週1回(2コマ)の課題研究授業のなかで、アクティブ・ラーニング型のプログラムを実施。「地域のヒトやモノ・コト」をテーマにフリーペーパーづくりに取り組み、多様な出会いのなかで学びます。
※総合学科とは、平成6年から導入された、「普通科」「専門学科」にならぶ学校制度。幅広い選択科目から、生徒が自分で科目選択をするなど、職業選択を視野にいれた学習を重視される特色があります。(文科省HP参照。)
 
●実施の背景
本年度から、観光ビジネスコースが本格的に始動いたします。その中で、地域のこと・富士山のことについて、知らない生徒が意外に多くいます。さまざまなアプローチ・行動をしながら、生まれ育った地域のことを知るために実施いたします。
また地域や人とのかかわりの中で、生徒たちの興味関心と出会えることも大切にし、挑戦意欲や自己肯定感へ繋げていくことを目指します。
 
●本事業のはじまりによせて:山梨県立富士北稜高校校長・渡邉信介先生より
本校では、「個性および能力の伸長に務め、生徒一人一人の進路実現を図ること」、「地域に貢献できる人材を育成すること」を目標に、地域一番校・総合学科日本一を目指しております。また総合学科の特色を生かし、商業教育に絞らない幅広いスキルや経験を身につけることや、偏差値に縛られない人づくりを大切にしております。
しかし地域と連携した取り組みはまだまだ弱く、今回の授業のなかで、地域のヒト・モノ・コトと繋がる経験を通じ、デスクワークやそれらの技術ではなく、センスやアイディア等を生徒たちが身につけてほしいと期待しております。
 
 
●かえる舎・NPO法人青春基地の紹介
・かえる舎(地域コーディネーター)とは
かえる舎は高校生と地域の接点をつくり、それらを見つめ、考え、活かすことで社会に関わる一歩を踏み出す手助けをしています。「やらされた」じゃなくて「やりたい」をつくる。未来の大人が夢をふくらませて、自分らしく活躍するための準備体操。自分をかえる、社会をかえる、そんな大人を目指して。
 
●NPO法人青春基地(カリキュラムコーディネーター)とは
<想定外の未来をつくる!>をコンセプトに、中高生それぞれの「やってみたい!」を動かし、それぞれの意欲や好奇心を触発する機会づくりをしています。を用いたプロジェクト型プログラムと、10代向けウェブマガジン青春基地の運営をしています。
 
 
【本件に関する問い合わせ先】
NPO法人青春基地 広報担当者:千葉
電話:080-4082-3350 mail: info@seishun.style
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