不登校も、そうでない人も、みんなが集まる居場所づくり – Fline 末本晴香(17)

2016年8月11日

こんにちは、Flineのはるかです。
まずはみなさん、「不登校」と聞いて何をイメージするでしょうか?
「かわいそう」 「お先真っ暗な感じ」「暗そう」「実は私も…」
今や不登校で学校へ通っていない人は、中学生37人に1人の割合でいると言われています。
そう、不登校って意外に身近なんです。
☞この記事は2015年12月に公開された記事を再掲したものです。
 
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(出典:文部科学省)
 
私たちFlineはそんな「不登校」と「社会」をつなげるための場づくりやイベントなどを企画しています。
 

不登校になって見えたもの、Flineという名前に込めた思い。

 
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現在は高校生と大学生、合計5人で福岡市を中心に活動しています。私たちはみんな不登校でした。
当時は苦しいことばかりでいつも憂鬱で、「不登校になったからもうダメだ…人生終わったかも…」とため息をつく日々でした。
 
もちろん失うものは多かったかもしれない。でもそれ以上に、自分と向き合える時間があったこと、自分を支えてくれる人がいたことなど、今までは気づかなかったことに気づけたし、学ぶことも多かったです。
それが今の私たちの糧になっています。
 
不登校の子たちも、今は苦しいかもしれない。
けれどいつか「この経験も自分にとっては大切な期間だったな」そう思えるようになって欲しい。そこから生まれたのが「Fline」という名前です。
 
不登校の子が(futoko)自分の可能性を信じ(feasibility)これから(future)を見つけ(find)羽ばたいていく(fly)」
 
そんな道を歩んで欲しい。そして私たちがその橋渡しとなるという意味を込めました。
長いですね。笑
でもこの5文字にこんなにたくさんの想いが詰め込んであるんです。
 
このFlineは今年11月12日に結成1周年を迎えました。
 

私たちの「居場所」=「しゃべん会」

 
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私たちがこの1年間、毎月欠かさずに続けてきた活動があります。それが「しゃべん会」です。もともとは私が欲しくてつくったものでした。
 
中学生の頃、私は別室登校をしていた時期がありました。そこでは同じ不登校の子と会えて、「不登校ならでは」の悩みや進路の事を語り合える私にとっての「居場所」でした。
そんな「居場所」が欲しい!でも今は無い…じゃあつくろう!と始まった「しゃべん会」という活動です。
 
月に1度、公民館の一室を借りて夜の2時間開催した「しゃべん会」は、いつ来てもいつ帰ってもOKです。今まで合計8回実施してきました。お菓子をつまみながらおしゃべりがメインで、勉強したい子がいれば教えられる範囲でみてあげたり。3月には、卒業式に出られなかった子のミニ卒業式を「しゃべん会」で行いました。
 
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外で遊びたい!この時間に来れない…
という声もあり「しゃべん会休日Ver.」もスタート!休日の昼間にゴミ拾いをしたり4時間ぶっ続けでひたすら遊ぶ。身体がおじさんおばさんなFlineメンバーは終わる頃には疲れ果てて無言です。笑
 

少しでもきっかけを届けたいから、これからも発信していきます。

 
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「しゃべん会」にきてくれている人のなかには不登校でないけれど、学校がきついなと思っている子もいます。「しゃべん会」に来ておしゃべりすることでストレス発散になったり、不登校の子にどう接すればいいのか考えるようになったというきっかけづくりにもなっているようです。
とても嬉しいのは、「いつもは家にいてばかりだからここでみんなと会えるのが楽しい」そんな声が聞けることです。
Flineで1番活動してきた「しゃべん会」。参加者の子どもたちだけでなく私たちメンバーも月1の楽しみになっていて、どんどん「居場所」っぽくなってきたと感じています。
 
読んでいる人に少しでも「不登校」について知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。