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「ぼくが政治に興味をもった理由」NPO僕らの一歩が日本を変える。小林毅大(16)

2016年7月7日

こんにちは。NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」、高校2年生の小林毅大です!!
NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」(通称ぼくいち)は「若者と政治に、新しい出会いを届ける」をミッションに、若者が政治に出会う機会と場づくりを行う活動をしています。主に全国の中学校、高校で展開している新しい政治教育「票育」や、永田町で開催する高校生と国会議員のディスカッションイベント「高校生100人×国会議員」です。
☞この記事は2015年11月22日に公開された記事を再掲したものです。
 

政治は怖い?僕たちにとって「遠い」政治

 
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いきなりですが、10代のみなさん、「政治」と言われてどんなイメージを持ちますか?
お堅い、難しい、なんだか怖い、オジサンたちが騒いでいる感じ(笑)、など政治のイメージはあまりいいものではない気がします。確かに最近は、安保法案に関するデモがあったり、騒動を起こしている政治家がいたり、国会前で叫んでいるおじさんやその様子が報道されているのをいろんなメディアで見た人も多いかもしれません。
僕も実際に国会に行った際にはたくさんの人と大きな怒号が飛び交っているのを見て、正直怖かったです。泣
 
やっぱり政治は「大人」が考えるものという風潮があるし、政治について熱く語っている人って「なんか変だな」って思いますよね。僕もすごくその気持ちがわかりますし、政治について詳しい友達は、ずっと「なあ、一緒に労働党を発足しないか?」と僕ににやにやしながら話しかけてくるので極端だなあと感じます。
 
でも僕は、大人よりも僕たち「若者」が政治を考えなければならないと思います。
なぜか。それは若者たち自身が「若者」の声を日本中に届けなければいけないからです。少子化で減り続ける若者が意見を持ち、発信しなければ、この先の世代や子どもにはもっと大きなツケや影響が残るのは間違いありません。だからこそ僕たちは、僕たちのため、僕たちの子どもたちのために、政治について知らなければと思います。僕たちが今考えなくて、誰が50年先の日本のことを考えてくれるんでしょうか。
 

きっかけは一つの出会い。僕が政治に興味を持つまで。

 
偉そうに書いてしまいましたが、僕も中学生の時は、サカナクションのことばっかり考えていて、新聞はおろかテレビのニュース番組さえ見ませんでした。テレビにしても新聞にしても、言っていることが難しいしわかりづらいし、そんなのに時間を使うんだったら、YoutubeでサカナクションのMVでも見ていたいと。
 
そんな僕がなぜ「ぼくいち」に入ったのか、「若者は政治についてもっと知るべき」なんて騒ぎ始めたのか。そのきっかけはある英語の先生との出会いです。
 
高校2年生になって初めて教わることになったその先生は、少しだけ変わっていました。教科書に”war”や”protect the environment”などの単語が出てくるたびに、散々今の内閣や行政についての悪口を言った後、「このままだと日本は終わるね(ドヤァ)」と締めて、また授業に戻るということを繰り返すんです。
最初は「何を言ってるんだ。いいから早く英文解釈をしてくれよ。」なんて思っていましたが、そのうち「あれあれ。わりと今の日本ってやばいんじゃね?」と感じ始めました。(今思うと、うまいこと洗脳にかかってしまったようです。笑)
それから、はたして先生の言っていることは正しいのかと、ニュースやネット記事を読んで確かめるようになったわけです。
 
こういったひょんなことから始まることって意外と多いなあと感じます。「スラムダンク」だって「バクマン。」だって、最終的にはすごいことしているけれど、始まりは「好きな女の子にかっこつけたいから」でしたよね。笑
そういったきっかけづくりのために、ぼくいちが現在行っている活動が、「票育」授業というものです。
 
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「票育」とは、「ぼくいち」が日本中の学校にお邪魔して行う中学生・高校生のための政治教育プログラムです。様々な社会問題を抱えた架空の都市を舞台に、それぞれ違うマニフェストを持った市長立候補者がコントのように面白おかしく選挙演説や討論会を行い、それを通じて生徒たちに実際に投票してもらうというものです。投票を行う授業だけでなく、他にも課題の発見と課題へのアクションをセットで学び、主体性を育む授業を用意しています。
 
僕が初めて参加したぼくいちの活動は、東京の公立中学校での「票育」授業でした。
活動して驚いたのは、授業の始めには「政治に興味がある人!?」と聞いても全く手が上がらなかった中学生たちが、授業を終えた後にもう一度聞いてみるとほぼ全員手を挙げたことです。僕はその時に初めて「チャンスがなかっただけで、意外と若者の興味・関心は変えることができる。」「票育という一歩なら日本を変えられるかもしれない!」と感じました。僕らが新しい常識を、スタンダードを作っていければ、日本は面白い国になる!と確信したのを覚えています。ここから僕の「ぼくいち」での活動が本格的に始まりました。
 
ぜひいろんなきっかけに出会えるように、テレビでも新聞でもツイッターでも先生の話でも友達の話でも、「自分には関係ないから」と遮断するのではなくて、一度目に入れてみてください!その中で何かのきっかけを見つけたらきっと、さっき僕が書いた”若者がもっと政治を考えるべき”という言葉も、うざいと感じなくなるはずです。
そしてそれを機に、政治について考える一歩を踏み出してくれたら嬉しいです!
 
 
NPO法人 僕らの一歩が日本を変える。とは
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Facebook:https://www.facebook.com/boku1.jp/
Twitter:https://twitter.com/boku1_jp
2012年に高校生6人によって設立された、若者と政治の出会いの「場と機会づくり」を行うNPO法人です。毎年永田町にて全国の高校生と国会議員のディスカッションイベント「高校生100人×国会議員」を開催したり、全国の中学高校での『票育』授業や、地方自治体での若者定住促進事業など”若者と政治に新しい出会いを届ける”をテーマに活動中。現在は大学生11人高校生4人の計15人で運営しています。略称は、ぼくいちです。
 
「票育」とは
票育が掲げるビジョンは人を育むこと。課題の発見と課題へのアクションをセットで学び、主体性を育むことのできる新しい政治教育です。
全国各地の中学高校での出前授業、人材派遣、プログラム提供を行っています。
プログラムは、毎回実施する地域の特徴や学校の希望に沿ったオーダーメイド型でご用意。基本的な模擬投票の授業から投票を目的としない応用的なものまで、どれも政治と対極にあり、興味関心の入り口であるエンターテイメント性を兼ね備えた授業となっております。
※政治的中立を保っており、特定の思想や信条について学んでいただくものではございません。詳しくは、公式HPをチェック!
 
◼︎教育ボランティア【票育CREW】登録フォームはこちら!
※登録していただきますと、都内地方問わず実施授業のご案内をさせていただきます。
 

たけひろ(寄稿者)

千葉県の高校3年生。学校では生徒会長を務めながら、NPO法人『僕らの一歩が日本を変える。』で活動中。「考えることから逃げない」と決め、大学は哲学科志望。サカナクションと三島由紀夫が好きで、ジジイになっても社会の最前線で動いてる人間を目指している。(コラム執筆者)