第一志望へ「まぐれで入学」
僕は頭が良くない。そのわりに努力もあまりしない。高校受験にむけて努力をはじめたのは、中三の夏休みからだった。公立高校直前模試を受けると、第一志望はD判定だった。それでも私立高校には合格できていたので、僕は第一志望を受けることにした。合格発表の日に学校へ番号を見に行くと、番号があった。父に電話をすると、「もう一度見てこい」と言われるほど、僕は合格したことを信じることができなかった。
演武をしたくない!生徒会長へ立候補した不純な動機
僕たちの学校では体育大会の時に男子は演武、女子はチアをしなければならない。1年生と2年生の時に演武を経験したのだが、動きが複雑でテンポも速く覚えるのも大変で、本番はついていくのがやっとだった。
この演武やチアに参加しなくていい人たちがいた。それは、生徒会の人たちだ。「生徒会に入れば僕も演武をしなくていいのか!」と思い立ち、体育大会後に生徒会長選挙に立候補しようと思った。
それでも正直、立候補することをためらっていた。そんな僕の背中を強く推したのは、生徒会長候補と副会長候補が付き合っているという情報だった。笑
演武をしたくないという気持ちと、カップルでならせるわけにはいかないという、なんとも不純な動機で僕は生徒会長選挙への出馬を決意した。
無理を言って友達に応援演説を頼んだり、演説では言えない出馬の本当の動機を、部活動のキャプテンに話をしに行き、投票を求めたりした。その甲斐あってか、僕は生徒会長に当選することができた。
生徒会長の肩書きを武器に、学校の外へ
生徒会長になってからは校内の活動はもちろん、肩書を武器にマイプロジェクトスタートアップ合宿や全国高校生未来会議など様々なイベントに参加した。
そこで出会ったのは高い志を持った同世代の高校生たち。彼らには高校生でももっと大きなことができるということを教えてもらった。
特に生徒会長という肩書を手に入れて参加した初めてのイベントである、マイプロジェクトスタートアップ合宿@北九州は大きな刺激を受けた。「おもしろい高校生が西日本中から集まる」という情報だけをもとにイベントに参加した。いざイベントに行ってみると、南は沖縄、北は岡山まで意欲にあふれている高校生が約50人集まっていた。そんな仲間と2泊3日で考えたマイプロジェクト。本気でお互いのことを考え、とことん語り合った。そんな3日間はあっという間に過ぎていった。
生徒会長として自分は…
途中リコールされそうになったが、メンバーにも恵まれて生徒会の任期をやりきることができた。生徒会長として行ってきた様々な活動が評価されて大学進学も決めることができた。
自分にとって充実した高校生活だったが、生徒会長として僕は何か学校に貢献できただろうか?おそらくできていないだろう。しかし、元生徒会長としてこれからも学校の発展のために何らかの形で携わっていきたいと考えている。