はじめまして、やっちこと谷内口瑞月(やちぐちみづき)です。
私は石川県輪島市が好きです。輪島は祖父母のふるさとで、今は兵庫県に住んでいますが、幼いころから毎年帰省していて、なじみのある街です。
輪島塗や輪島朝市が有名で観光客も多く訪れます。
寂れゆく田舎
高1の年、輪島に帰ったときにベンチが見えない程草が伸びた公園に気が付きました。それをきっかけに自分の田舎が寂れていることを意識し「輪島を元気にしたい!」と思うようになりました。
そして偶然、地域の研究をされている大学の先生と出会い、弟子入りさせていただき地域の勉強をすることにしました。
先生とのフィールドワークや大学生にまじり活動することで、色んな地域を見ることや大学生と話すことがとても楽しいと感じました。またどんどん世界が広がっていくような気がしました。
もっと地域の事を色んな人と考えたい、学びたい、という思いから「サマーアイデアキャンプ」という全国の高校生で地域について考える合宿や「マイプロスタートアップ合宿」という熱い思いを持つ色んな分野の高校生が集まるイベントに参加しました。全国の同志との出会い、みんなが真剣に話し合う空気、それぞれの熱い思いに感動しました。
色んな人と話すことで自分のやりたい事や考えが明確になっていき、自分の「輪島の魅力を広めたい、輪島の人をイキイキさせたい」という思いに気が付きました。
自らのアクション
そこで立ち上げたのがfacebookページ「輪島ふるさと便」です。
私は輪島の一番の魅力はあたたかい人だと思います。輪島で頑張っている人を記事にすることで人柄やイキイキしている様子を伝えたいと考えました。記事を書くにあたり、人柄が伝わるように、より親近感が湧くように人の顔を出来るだけうつすこと、英語版も載せることなど工夫しました。
しかし、続けてみるも反響はあまりなく、このやり方のままではダメだと感じるようになりました。
そんな時、孔子の「近き者喜び、遠き者来たる」という言葉を知りました。これは「喜んで暮らしている人がいる街には遠くからも人が来る」という意味です。
この言葉に強く共感し、「輪島は遠き者が来る街だから、近き者と繋げば、より魅力が伝わるのでは」と考えました。そして、高3の夏に観光客が地元ガイドと街歩きするイベントを企画しました。
地元ガイドに案内してもらう事で、輪島の人の人柄を知れたり、地元ならではのお話も聞けておもしろいのではないかと考えました。大まかな企画を立て、以前「輪島ふるさと便」で取材させて頂いた、輪島市観光協会にお話してみると快くOKしてくださりました。更に観光協会の方が立ち上げた地元ガイド団体「輪島あかり人」にも協力していただけることになりました。
2カ月間準備を進め、輪島朝市を中心に2日間のイベントを開催する事ができました。
結果、1日目参加者0人!!
ショックでしたが、まずは2日目に備え改善点を考え、受付場所をわかりやすい所に移動するなど工夫しました。
そして2日目、なんと10人の方に参加していただけました。こうして実践することで自分にはどんな力が足りないのかがわかりましたし、人の心を動かす難しさを痛感しました。だからこそ、ご協力いただいた方への感謝の気持ちは大切にしていこうと思います。
まだ先なんてわからないけど