不登校は私の原点です。

2017年3月9日

こんにちは。すーです。ネットの高校に通っている高校1年生です。今は、ツイキャスでお悩み相談キャスをやってみたり、ブログで自分の日々感じていることを拙い文章で綴ったりしているどこにでもいるような普通の高校生であり、ネットの住民です。
 
ところで、皆さんは不登校の子についてどう思っていますか?
 
なまけもの。変わってる。ちょっと可哀そう。どうでもいい。迷惑。暗い。関わりたくない。
 
いろんな考えがあると思います。でも、私が上に書いたようなことを思っている人が多いだろうし、少なからずそこまでいい印象を持っている人はいないんじゃないかなと思います。
そこで私が、書きたい内容は私の不登校時代の思い出です。
 

昔から学校が苦手だった

 

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小学校の頃から、学校に馴染めずクラスのリーダー格の子からいじめられたり、仲間はずれにされるような子どもでした。だから、それが嫌で「自分の性格が学校に馴染めていないからいじめられるんだ」と思うようになった私は、小1の夏ごろから学校では性格を繕って過ごすようになりました。 
性格を繕ってからはいじめられることも少なくなって友達も増えて俗に言うスクールカーストの上位に属するグループの女の子と仲良くなるなど順風満帆な生活を送っていたように思えます。
 
でも、小6の春ごろから性格を繕うことに疲れはじめ、元の性格に戻すようになりました。 そして、地元の中高一貫校に受験をするため塾に通い始めました。塾に通い始めてから、昔は多かった友達も少なくなり、嫌がらせを受けるようになりました。最初は嫌がらせされても笑って流す素振りをしていましたが、それができなくなるくらい精神的に辛くなりました。
 
やっとの思いで親に相談して、担任の先生に相談することになりました。でも、担任の先生は見向きもしてくれませんでした。校長先生をはじめとするいろんな先生に「嘘をつくな」と言われ、私は学校のことが信用できなくなり、大嫌いになりました。
学校が信用できなくなったこと、元々学校に馴染めなかったことが重なって、私は小6の夏、学校に行くことをやめました。不登校になってからは受験勉強に必死に取り組みましたが、面接試験で不合格になり地元の中学校に入学することが決まりました。
 

不登校時代の私

 

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中学校もどうせ小学校と変わらないと思っていましたが、違いました。小学校の頃のように私のことを信用してくれない先生はいませんでした。だから、私も頑張れば学校に通えると思っていました。
 
でも、できませんでした。
 
学校に馴染めず、学校に行ったり行かなかったりを繰り返すうちに白い目でみられたり、ひそひそと嫌味を言われることが多くなって、辛い。嫌だ。死にたい。と思うようになりました。でも、進級すれば、高校に入れば、普通に学校に通えるようになると信じていました。だから、新学期だけは何とか学校に通ってみようと思い通いました。
それでも、やっぱり馴染めなくてうまくいかないと自己嫌悪になるばかりで中学3年間はあっという間に終わりました。
 
高校も最初は、全日制の普通の学校に通っていました。でも、高校で無理をし過ぎてしまい、声が出なくなり、学校の出来事が思い出せなくなりました。そんな状況になって高校に通うことが難しくなり、8ヵ月で高校を辞めました。そんな不登校の生活の方が長い私は、不登校時代何度もこんなことを言われた記憶があります。
 
「学校行かなくていいから、お気楽でいいよな。」
 
私はその言葉にむかつきました。
学校に行きたいのに行けないし、学校に行けないからそれなりに罪悪感だってあるし、学校に行けないから将来の不安なんか尋常じゃないし…。
そんな思いで不登校時代を約4年間続けてきた私は、不登校時代について一言で言うと「暗黒の時代」です。
本当に思うことは死にたい。辛い。ぐらいしかなかったし、ぼっちだったからお世辞にも明るいなんて言えない不登校時代でしたが、今思えば得るものは大きかったような気がします。
 

不登校の経験があったからこそ今の私がいる

 

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暗黒の不登校時代で私の価値観が大きく変わるような体験をして、今の私の考え方や私なりのスタイルができあがったと思っています。だから今、ネットの高校で勉強して、たまに青春基地で活動して、自分のやりたいこと見つけて、やりたいことができているのは不登校時代に味わった辛さや経験、感じた思いがあるからだと思っています。
 
不登校の経験は、学校のことで悩んでいる人や精神疾患を抱える人、セクシュアルマイノリティーの人など、人と少し違うことで苦しい思いをしている人たちの気持ちに寄り添える人になろうと思うきっかけになりました。
 
そして、この社会で生きづらさを抱える人たちのためにできることは何でもしようと感じるようになりました。私はただの学校に行けない不登校の人間でしたが、ここまで変わろう!と思うようになったのも不登校だった経験があったからこそだと思います。今でも、いやいやながらにでも、学校に通っていたら、こんなに毎日がワクワクドキドキする経験ができてないんじゃないかなと思います。
 
不登校の経験はマイナスなことが多いと思っていましたが、今はそれ以上にプラスのことがあると思っています。不登校の経験は皆さんにとっては大きな傷だと思うかもしれませんが、私にとっては原点であり、奮い立たせるものであり、原動力そのものです。
 
不登校を経験したり、学校を転学したことで、私が歩んできた道は人とはちょっぴり変わっているし、寄り道したり、止まっちゃったりして、かなり不細工な道になりました。でも、私はこの不細工な道を歩んできたことを後悔していないし、堂々と胸を張れそうです!
今は、ネットの世界で自分の意見をただひたすらに綴ることしかできません。でも、ゆくゆくはリアルの世界で行動に移して不登校をはじめとするいろんなマイノリティで生きづらい思いをしている人のマイナスな思いを軽減できたらいいなと思います。
 

最後に

 
不登校という経験は留学とかアルバイトとは違って、他の人から「すごい!」なんて絶対に言われない経験ですが、私にとってはいい経験だったと思っています。
だからって不登校になったほうがいいなんて絶対に言えないし、学校で学ぶべきことはたくさんあります。だから、私が書くと説得力が全くありませんが、学校に行くことも大事です。でも、私の不登校記を通して学校に行くことが死にたくなるくらい辛いと思っている人に学校に行くことだけが全てじゃないってこと、学校という場所にいなくても笑顔でいれることを感じてほしいと思っています。
 
最初にこの記事を書こうと思ったとき、こんな落ちこぼれがこんな大それた記事を書いていいのかなと思っていましたが、今は書いてよかったと思っています。不登校の記事を書くことで、暗黒の時代を過ごした昔の私がちょっと報われたような気がしました。そして、私の不登校記を書くという夢が叶いました。
 
この記事を読んでくださったいろん方々が私のこんなしょぼい経験や思いから何かを感じたり、考えたりしてくださるものになれば嬉しいです。そしてこの記事を読むことを通して、私と時間を共有してくださったことがとても嬉しいです。ありがとうございました。

ちーちゃん

素敵なものを写真に収めたい高2のカメラ女子です。口癖は「キラキラしたい」です。