3/28,29に一般社団法人Bridge for Fukushima が企画したスタディツアーに参加しました。震災後初めての福島県にでした。ツアーに参加する前は私は東日本大震災についてはメディアを通してしか知らなく、あまり理解できていなかったのが私の現状でした。
テレビとかでも3.11の事を放送していてもただただその情報を鵜呑みにして理解したつもりでいました。ですが、今回このツアーを通していかに自分が3.11について東北について知らなかった事と狭い視野で生きていたんだと痛感しました。そして、たくさんの学びや今まで感じたことのない感情を経験することができました。
ツアー1日目は浪江町役場復興推進課の横山さんに浪江町を案内してもらいました。観光バスから見た景色は東京とは比べ物にならないくらい全く違い、地面には汚染土が入った黒いビニール袋が数え切れないほどの量がたくさん並んでいました。汚染土の保管する場所が3%しかなく、97%はまだ行く先が決まっていません。普通の街並みや田んぼの上に黒いビニール袋があることが衝撃的でした。ですが、それ以上に衝撃的だったこと、それは浪江町にある津波の被害にあった小学校の姿です。初めてその小学校を見たときは言葉を失ってしまいました。窓ガラスは全て割れていて床に散乱、天井は鉄筋が丸見えで今にでも崩れそうでした。体育館の床はへこんでいます。時計を見ると小学校に津波がきた時の時間に止まっていて、そこで時間が止まっていました。
私は5年前にタイムスリップしたかのような感覚でした。震災前はこの小学校で生徒たちは友達や先生と勉強したり楽しい思い出を作っていたんだと思うと今、私が無事高校を卒業できたことが当たり前ではないんだと思いました。今ある環境に感謝もしました。
5年経ってもまだまだ復興は出来てないのが福島の現状なんだと知り、やっと震災が起きる5年前の福島を取り戻すスタートラインにたったんではないかと思いました。
2日目は南相馬市にあるソーラーアグリパークと小高区にいき2人の人からお話を聞けました。ソーラーアグリパークでは復興人材育成のための体験学習をしました。実際に電気を発電する大変さや目的を果たすための方法などたくさんのことを学びその後は福島産のトマトとベーコンのサンドイッチを自然の中で美味しく食べました。
小高区では震災直後の状況などを聞けました。原発のせいで地元に住めなくなって東電の人を憎んだと言っていましたが今は東電の人たちが原発を管理してくれてるから小高区で暮らせている、だから今は憎むのをやめたと言っています。その時、私は5年という月日を感じました。
本当に今回、福島県を訪れて1日目には5年前の福島、2日目には現在の福島これからの福島を知れた機会になりました。そして2日間美味しい福島の食べ物を食べれたり福島の人たちに会えて本当に福島が好きになりました。今後、私は今回のツアーで満足せず月日が経つごとに今回の経験が価値があるものだったんだと感じていき、3.11や東北のことを知りたいと思っています。
このツアーに関わった人全員に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。