【プレスリリース】長野市立長野高等学校・長野中学校と連携協定を締結。3年間の学校改革の協働を始めます。
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長野市立長野高等学校・長野中学校と、NPO 法人青春基地は、教育と地域の新しい可能性を探るため、3年間の連携協定を締結しました。
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※プレスリリースPDFはこちら。
写真:左から※敬称略 石川順三(市立長野高等学校教頭兼・市教育委員会学校教育課)、菅沼尚(市立長野高等学校・長野中学校長)、近藤守(長野市教育長)、石黒和己(NPO法人青春基地・代表理事)、酒井朝羽(NPO法人青春基地・社員)
今年2019年4月より、NPO法人青春基地(代表理事・石黒和己)は、長野市立長野高等学校・長野中学校(校長・菅沼尚)とともに、3年間の協働をすすめていくこととし、連携協定を提携いたしました。社会全体あるいは地域社会において、価値観や課題が複雑化・多様化していくなかで、教育と地域の新しい可能性を探るものとして、「PBL(Project Baed Learning)」という新しい学びの導入などに取り組んでまいります。
つきましては、報道関係者の皆様にNPO法人青春基地、および本取り組みについての周知・応援にご協力いただけますよう、お願い申し上げます。
■本協定における3つの柱
具体的には、以下三つの柱をもって取り組みをすすめていきます。子どもたちの学びの変革だけでなく、担い手となる地域 の大学との連携や、教職員の意識変容など、多角的に未来の教育のあり方 を模索していきます。
1)未来の「学び方」
2)未来の「学校の在り方」
3)未来の「教育課程の在り方」
■今年度の主な取り組みついて
初年度となる2019年度においては、高校1・2年生の科目を中心に、教員と協働してカリキュラムをつくります。たとえば2年次の授業では、一年間かけて、地域のことや将来の夢・学問領域など、生徒ひとりひとりの興味関 心からプロジェクトを立ち上げ、「やってみる」ことをを通じて学びます。
・高校1年生(全クラス・160名)「産業社会と人間」
・高校2年生(全クラス・160名)「課題探究プログラム」
■■本事業はじまりによせて
■長野市立長野高等学校・中学校校長 菅沼尚先生より
「課題探究」をもっと楽しく、意欲的にやりたいよね。これが、動機です。
自ら課題を見つけ、調べてまとめ、解決策を発表する。
これが「課題探究」の流れでしょうが、まず、自ら課題を見つけるなんて、簡単にできるわけありません。自分自身をいろいろな視点で振り返ったり、見つめ直したりしながら、自らの興味関心を引き出していく、育てていく、そんな体験が必要です。それも、できればちょっと先を行く先輩たちとの関わりの中で。
そんな思いの中で、「青春基地」と出会い、ともにPBLのカリキュラム開発をすることになりました。関わっていただくのは、「青春基地」の皆さんだけではなく、地元長野市の大学の学生もいますし、さらに増えていってもらいたいと思っています。
これからの教育は学校だけで完結することはできません。教員と生徒と学校に関わる様々な人々とで、新しくどんなものが生まれてくるのか、ワクワクしています。
■NPO法人青春基地代表理事 石黒和己より
昨年の夏頃に校長先生に再会して、このプロジェクトは猛スピードで始まりました。
すでに高校生たちとの学びはスタートしています。
このプロジェクトは、「外部団体がプログラム提供することで最先端の学びをつくる」ものではありません。
今回の学校改革の面白さは、学校のなかに潜在している教員や生徒の力を引き出すことと、地域の力を合わせることで、”ふつうの人たち”で、楽しみ、心地よく、可能性と持続性のある学校をつくろうとしているところにあります。
既に先生たちの中でも「そろそろ学校も変わらなくちゃいけないけれど、目の前のことで大変だ。」という考えから、「まあ、やってみようか」という考えが生まれていて、ダイナミックで試行錯誤の続くこの学びを、面白がってくれています。
ここから、”ふつうの人たち”でつくる学校改革の可能性を。
特別な誰かの力でもなく、みんなで力を合わせて進む。
ここに日本の教育が変わっていくための大きなヒントがあると思っています。多様な他者が混ざり合って、どんな未来が生まれるのか、私自身もとても楽しみです。
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【本リリースに関する問い合わせ先】
特定非営利活動法人青春基地(http://seishun.co/)
広報担当:酒井
mail: info[at]seishun.style
TEL:080-5151-9924(代表直通)
※取材をご希望の際は、メールにて申込みをお願いいたします。
※[at]を@にしてください。
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写真:第一回の授業の様子(2019年4月6日)