【NEWS】社会起業塾レポ:社会課題を伝えるときのジレンマについて/電通「伝えるコツ」ワークショップに参加しました。#代表ブログ

2017年2月14日

 
 
 
代表の石黒です。2月2日(木)、「社会起業塾2016」の取り組みとして、パートナー企業である電通による「伝えるコツ」というワークショップに参加させていただきました。
電通の社会貢献部によるNPO向けのワークショップを、特別は、社会起業塾向けにしていただいたそうです。
>>「伝えるコツ」について

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引用:http://dentsu-ho.com/articles/4053

 
友原琢也さんのファシリテートに加えて、当日お越しくださった、電通のクリエイティブディレクター陣は、こんな豪華メンバーでした。
・西橋佐知子さん
・竹嶋理恵さん
・杉谷有二さん
・福井秀明さん
・藤本宗将さん
 
たとえばコピーライターである福井さんの代表的なコピーは、「いつかやるか?今でしょ!」(東進ハイスクール)、「ことばには、意味がある。」(広辞苑第六班)など。
藤本さんのコピーには、「あたらしい自由。」(au)、「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」(からだすこやか茶W)などがあります。
 
知っているコピーは、いくつあったでしょうか!
 
 
さて、今回のワークショップは、団体の営業資料などを、ディレクターの皆様から、具体的にフィードバックをいただき、作成するという時間でした。

etic1写真:ETIC.

 
団体概要や背景などを伝える機会は多いのですが、一方日常では、ゆっくりとメンバーで熟考したり、話し合ったりする時間はなかなか少なく、、。ついつい、締め切り前に、さくっと資料を作成しまうこともあります。
今回の一歩一歩考え抜く時間は、「単に資料をつくる」時間ではなく、団体としての理念や色、大切にしたいことを発見・再確認する機会でした。
 
「NPO法人」である以上、会社の理念のさらに上位概念には、常に「取り組みたい・変えたい社会課題」があります。しかし、社会課題を強いメッセージとして伝えることは、センシティブなことであり、ジレンマがあると思います。
 
つまり、そのメッセージに、「当事者がどう感じるか?」ということです。さらに言えば、「そのメッセージを、直接当事者に言えるか?」ということ。
 
例えば、かわいそうな人々、かわいそうな子ども、のために、というのは間違っていないけれども、もしあなた自身が「あなたはかわいそうだから、支援するね。」と言われたら、心地いいでしょうか。
 
 
私は、少なくとも対等ではないと思います。
 
課題の当事者に対して、どう向き合うか。
課題の当事者に対して、どう捉えているのか。
 
難しいのですが、とても重要な視点だと思っています。そして、一つひとつのコピーや、言葉には、その団体のスタンスがあることを、改めて実感する時間でした。
 
徹底的に、相手のことを、読み手のことを考えて、気を配ること。これが1日のテーマだったと思いますが、本当に学びの多い時間でした。
 
社会起業塾のみなさま、電通社員のみなさま、貴重な時間をありがとうございました。
そして、社会起業塾は残り1ヶ月。半年がすぎるのはあっという間ですね。。最後まで、走りきりたいと思います。
 
 


 
▶︎「社会起業塾」とは、社会課題の解決に取り組む社会起業家のための支援プログラムです。
2002年から始まり、毎年9名の社会起業家が選出され、多様な企業・団体の支援をいただきながら、事業の成長を加速させます。NPO法人青春基地は、NN生命様よりご支援いただいています。
>>http://kigyojuku.etic.or.jp/
 

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写真:ETIC.